障子紙

四畳半

四畳半

翌日。四畳半ほどしかない狭いサークル室に集まったのは五人。

口火を切ったのは部屋の右手前、扉付近に佇んだジェス。

「じゃあ、自己紹介といこうか。僕は法学部三年のジェス・ロウストラリア。出身国は福祉大国スゥエーデンだ。趣味は将棋、囲碁、オセロ。見ての通り様々な昆虫がベースとなっているので、五感の鋭敏さと機動力がウリだ。まあ、サークル室で暇を持て余していたなら、僕に声をかけてみるといい。退屈はさせないよ」

 サークル室の右奥、窓際の椅子に座る彼に紹介を終えると、その巨体のためにサークル室中央に陣取っていたフランクが牙をガチガチと噛み鳴らし、威嚇(本人は笑っているつもり)した。

「オレはフランクリン・ヴァーリー。フランクって呼んでくれ。学部は経済の三年だ。出身国はイタリア。趣味は、プロレス、筋トレだな。見ての通りサイがベースで、力には自信がある。力仕事なら任せておけ。ところで、お前さん、『デジラ』は知っているか」

「あ、あの怪獣映画の、『デジラ』ですか?」

 しかし、どんなにフレンドリーに接しても、その巨大な牙と分厚いサイの皮膚に覆われた顔は、恐怖の対象に変わりない。彼は声を震わせながらも懸命に答えている。

「ふん、この怪獣もどきめ。日本の特撮映画史上、最高の『仮面バイダー』の良さがわからんとは……愚かな」